エリザベス女王杯は再び高額配当か キレ味秘める人気薄良血馬の「アレ」に期待 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 もともと気難しいところがあり、返し馬で体力を消耗していた時期もありました。でも、ミルコ・デムーロ騎手とは手が合うようで、春のGIヴィクトリアマイル(5月14日/東京・芝1600m)で4着と好走して以降、重賞で本領を発揮できるようになっています。

 管理する友道調教師も、『体調は安定している。ミルコが乗るようになって、返し馬もうまくいって(それが)競馬につながっている。距離もジョッキーが大丈夫だと言っている』と手応えを感じていました。

 メンバー的に逃げの形になる可能性が高く、折り合い面がまったく心配ないとは言えませんが、前走のように自分のリズムで運べれば、そのまま残っても不思議ではありません。

 もしくは、控えることができれば、メンバー最速の上がりをマークしたヴィクトリアマイルのような、脚をタメて差す競馬もできます。逃げでも、差しでも、両面で力を出しきれるのは、予想される展開を踏まえても心強い限り。楽しみです」

 激戦が予想されるエリザベス女王杯。3連単の配当が300万円超えとなった一昨年、2着同着でふた通りの配当が20万円超えとなった昨年に続いて、今年も高額配当が飛び出すムードが増している。それを演出するのが、ここに挙げた2頭であってもおかしくない。

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