アルゼンチン共和国杯で注目はハーツクライ産駒 出走2頭の期待度を血統でチェック (2ページ目)
血統を見ると、母ゴジップガールは米GⅠアメリカンオークス招待S(芝約2000m)を3馬身1/4差で圧勝した実力馬という良血馬。いとこキングズバーンズは、今春のデビューから無傷の3連勝で、米GⅡルイジアナダービー(ダート約1900m)を3馬身半差で勝利。最近も重賞ウイナーが出ている"旬の牝系"でもあるため、今回での重賞初制覇に期待したい。
もう1頭のハーツクライ産駒はハーツイストワール(牡7歳、美浦・国枝栄厩舎)。同馬は昨年の2着馬だが、そのレースでは直線で他馬に接触し、いったんスピードを落とす不利がありながらも2着に入るという内容の濃いレースだった。
今回は昨年のGⅠジャパンC(11着)から約11カ月ぶりのレースとなる。だが、東京・芝2400mで3勝を挙げている実績は軽視できない。
以上、今年のアルゼンチン共和国杯は、ハーツクライ産駒の2頭、チャックネイトとハーツイストワールに期待する。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
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