小倉記念は荒れる。高配当を演出するのは、逃げ宣言の「大穴」と格上挑戦の「中穴」 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

ゴールドエクリプス(牝4歳)です。逃げにこだわるテーオーシリウスとは違って、好位で運んでも結果が出ているのは心強い限り。速い時計勝負になった際には、面白い存在になると思います。

 良績があるのは全3勝を挙げている1800m戦ですが、時計の速い軽い馬場なら2000m戦でも持ち前のスピードが生きるはず。さらに、51kgという軽量ハンデを利する競馬ができれば、格上挑戦をする意義はありそうです」

 重賞初挑戦となった前走のGIIIマーメイドS(6月18日/阪神・芝2000m)でも、ハンデ51kgを生かして後方から追い込んで4着と善戦している。

「1週前追い切りも速いラップをあっさりとマークして、状態のよさは特筆もの。直前まで陣営は、自己条件に出走するかどうか迷っていましたが、こちらに挑戦してきたということは、それだけ出来がいい証拠でしょう。楽しみです」

 夏の"荒れる"ハンデ戦。今年、高配当を演出するのはどの馬か。ここに挙げた2頭であってもおかしくない。

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