新潟への移動でアクシデント発生!? 北陸道をゆく「旅打ち」は無事に成し遂げられるか

  • 新山藍朗●取材・文 text&photo by Niiyama Airo

福島から北陸道をゆく「旅打ち」
第8回:デカい新潟競馬場で旅の締めくくり

「旅打ち」のゴールとなる新潟競馬場「旅打ち」のゴールとなる新潟競馬場この記事に関連する写真を見る 北陸道をゆく「旅打ち」7日目は、新潟競馬場へ。ここが、今回の旅のゴールだ。

 その前日は、移動日とした。2日目に会津若松から金沢へと移動した際の、日本海側のルートのほぼ逆をたどる。あわら湯のまち駅を午前7時31分に出発すると、新潟駅には17時35分に到着する予定だ。

 だが、手づくりの旅はなかなかスムーズにはいかない。

 福井からはJRで金沢に行き、そこでIRいしかわ鉄道に乗り換えるのだが、その間、わずか7分。にもかかわらず、福井発の列車が連絡列車を待ったため、出発が6分も遅れたのだ。さらに途中で、反対方向から来る特急列車の通過待ち。遅れは10分ほどになった。

 これでは、乗り換えの列車に間に合わない!? 私は激しく動揺した。

 もともとこの路線は列車の本数が少ないうえ、乗り継ぎの連絡も悪い。もし列車を一本乗り過ごしてしまったら、その日のうちに新潟に着けない可能性だってあり得る。

 すっかりパニックに陥ってしまった私は、すぐに別ルートを調べた。そして、金沢から北陸新幹線で上越妙高へ行き、そこからえちごトキめき鉄道に乗り換えて直江津へ行くという、確実な方法を選択した。

 その結果、直江津には予定より1時間以上も早い12時57分に到着した。それでも、直江津から乗る列車は14時20分と変わらない。それ以前に発車する列車はないのだ。

 要するに、直江津に早く着くためだけに新幹線を使用して2000円ほど余分なお金を使ったことになる。予算が限られているなか、痛い出費となった。

 よくよく考えてみれば、JRとIRは別会社とはいえ、JRの遅れた列車に合わせて、IRも出発を待っていてくれたかもしれない。もう少し冷静に対処していれば......やや先走った自らの行動にしばし頭を抱えた。

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