三国ボートで起こった負の連鎖 ツキに見放されたのは昼寝のせい!?

  • 新山藍朗●取材・文 text&photo by Niiyama Airo

福島から北陸道をゆく「旅打ち」
第7回:芦原温泉で迎える至福の時

◆第6回:芦原温泉でモーニング開催のボートレースに挑戦>>

土地のモノを肴にして嗜む晩酌も「旅打ち」の醍醐味のひとつ土地のモノを肴にして嗜む晩酌も「旅打ち」の醍醐味のひとつこの記事に関連する写真を見る 芦原温泉2日目は、今回の「旅打ち」がスタートして5日目。

 朝起きて、まずはたまった洗濯物を洗うために近くのコインランドリーへ。これで、気分がすっきりした。

 その帰り道、コンビニで朝食用のパンとコーヒーを買って、宿に戻ってから食べる。それから少し雑用をこなし、仕事と私用のための連絡を何本かとった。

 全国的に「猛暑」がニュースとなっているが、ここ北陸もかなり暑い。連日、最高気温は36度くらいある。

 その暑いなかを歩いて、この日も三国ボートレース場へ向かう。ボート場の左脇の坂道に弁天様の祠があったので、「今日も勝たせてください」と願かけして入場した。

 10時前には着いて、第5レースから舟券を買う。いきなり、3連単1600円の配当が的中した。

 昨日のラッキーが、まだ続いていそうだ。いや、先ほどの弁天様の願かけが効いたのか。早速、祝杯とばかりにビールを飲んでノドを潤した。

最初のレースを当てて、幸先のいいスタートをきったが...最初のレースを当てて、幸先のいいスタートをきったが...この記事に関連する写真を見る すると、今飲んだビールが早くも効いたのか、急に睡魔に襲われた。

 三国ボートレース場は、室内の観覧席が大きくて、適度に冷房が効いている。しかも、ギャンブル場にしてはとても静かなのだ。

 都心近郊のボートレース場であれば、ほぼ毎レースごとに歓声や罵声が飛んでいるものだが、ここではそういった声が上がることがほとんどない。場内に何件かある予想屋も、客寄せの口上などをがなり立てることなく、静かに予想を売っている。

 このおとなしさは、どこかおっとりしたイメージの、県民性によるものなのか......。いずれにせよ、居眠りをするにはもってこいの環境だった。

ボートレース三国のイメージキャラクター「カニ坊」ボートレース三国のイメージキャラクター「カニ坊」この記事に関連する写真を見る ウトウトした状態から目が覚めたのは、第7レースの少し前。そのレースは"見(ケン)"として、次の第8レースから勝負することにした。

 ただ、今思えば、この昼寝中の第6、第7レースを見送って間隔をあけてしまったことが、この日のツキに微妙に影響したかもしれない。

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