姉ヴィルシーナはヴィクトリアマイル連覇達成 注目の血統馬エヴァンスウィート (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Kyodo News

 これら輝かしい結果を残してきた兄姉を持つエヴァンスウィート。注目度が高くなるのは当然と言えるが、実際のところ、管理する厩舎スタッフの評価はどれほどのものだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「エヴァンスウィートについて友道調教師に話を聞くと、『奥手のタイプが多い一族だが、この馬に関しては小柄で早い時期から動けそうな雰囲気』とのこと。『ここまでの稽古の動きもよく、スピードとパワーを兼ね備えている』と、血統に違わない高評価の口ぶりでした」

 さらに距離適性については、こんな話が聞かれるようだ。トラックマンが続ける。

「距離面についても訊ねてみると、『ある程度長いところも対応できそうなイメージ』と友道調教師。『デビュー戦はマイルの予定だが、一番の適性はそれよりも長い距離になるのではないか』という見立てです。調教に乗っているスタッフも『乗り味がいい』と絶賛しており、初戦から楽しみです」

 デビュー戦は7月22日の2歳新馬(中京・芝1600m)。鞍上は坂井瑠星騎手が務める予定だ。

 GI馬となった兄や姉に続いて、エヴァンスウィートも大舞台で輝くことができるのか。初陣での走りに注目したい。

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