竹俣紅アナが選んだ上半期のGIベストレースと「競馬の見方が変わった」印象深い一戦

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

この記事に関連する写真を見る竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第2回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。第2回は、竹俣アナにとっての上半期GIベストレースについて話を聞いた――。

この記事に関連する写真を見る 7月に入って、夏競馬が本格的にスタート。私も福島競馬場で"夏の風物詩"を初体験し、中山競馬場や東京競馬場とはまたひと味違った競馬の魅力を味わっています。

 夏が近づいてくると、「夏といえば何ですか?」という質問をよくされるようになる気がします。海、花火、かき氷、そうめん......などいろいろあると思いますが、ずっと将棋をやっていましたから、春夏秋冬にかかわらず将棋を指していたもので、答えがパッと出てこないんですよね。私のこれまでの人生の夏を思い出すと、やはり『将棋まつり』でしょうか。

『将棋まつり』というのは、全国各都市にある百貨店などのイベントスペースを利用して開催される夏のイベント。そこでは、子どもの将棋大会が開かれたり、誰でも自由に将棋を指せるスペースがあったり、メインステージではプロ棋士による公開対局が行なわれたりと、私のような"将棋っ子"にとってはパラダイスみたいな場所だったのです。

 ふだん通っている将棋道場だと、だいたい同じような相手としか指すことができませんが、夏になれば遠くからやってきた知らない相手とも指せる。小さい頃は、それが本当に楽しみでした。女流棋士になってからは、公開対局をやらせてもらうこともありました。

 そうそう、夏と言えば、土用の丑の日のうなぎというのもありますね。私はなかでもうなぎの肝焼きが好きです。実は、私がうなぎの肝焼きを好きになったのは、将棋がきっかけでした。

 小学校4年生くらいの時だったと思いますが、いつも将棋道場に焼き鳥を買ってきてくれる常連さんがいて、「今日は焼き鳥がなかったから」と代わりに買ってきてくれたのが、うなぎの肝焼きだったのです。

 当時の私にはそれが何であるのかもよくわからず、「美味しい焼き鳥だな」と思って食べていたら、「これはうなぎの肝焼きだよ」と教えてもらい、それから一番好きな食べ物になりました。お高いものなので頻繁に食べることはありませんが、あの独特の苦味がお酒に合うということも、今の私ならわかります(笑)。

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