ユニコーンSで穴をあけるのは、芝の重賞に出走歴がある馬、躍進著しいヘニーヒューズ産駒

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

 3歳ダートの重賞、GIIIユニコーンS(東京・ダート1600m)が6月18日に行なわれる。

 毎年、将来性豊かなダート巧者が集うレースだが、比較的波乱の多い一戦だ。過去10年の結果を振り返ってみても、3連単は2016年以外、すべて万馬券。10万円超えの高配当が4回もある。

 とりわけ直近2年は、2021年が7番人気のスマッシャーが勝利を飾り、14番人気のサヴァが2着、3番人気のケイアイロベージが3着に入って79万3400円、昨年も7番人気のペイシャエスが接戦を制し、2着に9番人気のセキフウ、3着に8番人気のバトルクライが突っ込んできて62万4210円と、立て続けに高額配当が生まれている。

 こうした流れを考えると、今年も"荒れる"可能性は大いにある。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走を果たしそうな穴馬をあぶり出してみたい。

 まず目がいくのは、芝の重賞レースに出走した経験のある馬だ。言うまでもなく今回の舞台はダートだが、過去にこうした馬たちが人気、人気薄を問わず、数多く馬券に絡んでいるからである。

 2013年に1番人気で2着となったサウンドリアーナ、2014年に4番人気で2着と好走したコーリンベリー、2017年に5番人気で2着と奮闘したハルクンノテソーロ、同3番人気で3着に入ったサンライズソア、2018年に7番人気で3着と健闘したエングローサー、2019年に3番人気で勝利したワイドファラオ、2020年に3番人気で2着となったデュードヴァンらがいい例だ。

 無論、これらの馬たちが芝の重賞レースに参戦していた背景はさまざまだろう。ただ、いずれにしても、陣営が馬自身の能力の高さを見込んでこその挑戦だったのではないか。ならば、より適性の高いダート重賞で好成績を残したことも頷ける。

 ということで、今年の出走メンバーを見渡してみると、芝の重賞に出走した経験のある馬が3頭いた。オマツリオトコ(牡3歳)、サンライズジーク(牡3歳)、ニシノカシミヤ(牝3歳)である。

 オマツリオトコはダートのデビュー戦を勝ったあと、GIII函館2歳S(7月16日/函館・芝1200m)に挑戦。3着と健闘した。その後は再びダート戦線で実績を積み重ねて、前走でもGIIニュージーランドトロフィー(14着。4月8日/中山・芝1600m)に挑んでいる。

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