マーメイドSで穴党記者が激推しする2頭 荒れる重賞で「軽ハンデ馬の激走が目立つ」

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 古馬牝馬のハンデ重賞、GIIIマーメイドS(阪神・芝2000m)が6月18日に行なわれる。

"荒れる"重賞として知られる同レース。実際、過去10年の結果を振り返ってみると、3連単はすべて万馬券。そのうち9回は、10万円超えの高額配当となっている。そうした状況を受けて、日刊スポーツの奥田隼人記者もこう語る。

「"超"がつくほどの難解な牝馬限定のハンデ戦。JRAの重賞のなかでも指折りの荒れるレースで、『穴党のための重賞』と言っても過言ではありません。

 過去10年で1番人気はわずか1勝。現在、8連敗中です。逆に、7番人気、10番人気がそれぞれ3勝。8番人気も1勝と、下位人気馬が大活躍しています」

 その理由としては、やはり上下差のあるハンデキャップによるところが大きい。奥田記者が続ける。

「ハンデ戦だけあって、軽ハンデ馬の激走が目立つ一戦。現に(格下馬や実績が乏しい)斤量53kg以下の馬が7勝を挙げています。そういう意味でも、予想は難解を極め、とにかく"荒れる"ということは間違いありません」

 そして今年も、トップハンデは昨年の勝ち馬でもあるウインマイティー(牝6歳)の56kg。最軽量は50kgとその差は大きい。さらに、その50kgの最軽量馬が3頭、51kgの軽量馬が4頭もいて、例年と比較しても軽ハンデ馬の比率が高く、一段と難解さが増している。

 こうした点を踏まえて、奥田記者は2頭の激走候補をピックアップした。

「まず気になるのは、前走で2勝クラスの紫野特別(5月21日/京都・芝1800m)を快勝したゴールドエクリプス(牝4歳)です。

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