安田記念でほのかが選んだ本命はGI未勝利馬 完全なマイラーより少し長めの距離で好走してきた馬を中心に印を打った (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野隆●撮影 photo by Sano Takashi

【本命以外に印を打った馬】

 対抗はセリフォスです。

 外からまとめて差しきった昨年のマイルCSが本当に強かった。そのレースぶりは今なお脳裏に残っています。

 この馬はデビューから1600mのレースにこだわって使われてきましたが、中距離でも戦える力はあると見ています。実際、前走は1800m戦のドバイターフに出走して5着と善戦しました。

 今回はそこからの距離短縮で、得意のマイル戦に臨めるのもいいローテーションだと思います。常にハイレベルなメンバー相手に戦ってきた経験も、激戦の舞台で生かされるのではないでしょうか。

 前々走からコンビを組んでいるダミアン・レーン騎手は、先週の日本ダービーを制覇。勢いに乗っている点も見逃せません。

 ▲はジャックドールです。

 長めの距離が得意な馬を狙いたい私としては、大阪杯の勝ち馬を外すわけにはいきません。初めてのマイル戦でも、やはり未知の魅力を感じます。

 父モーリス、その父スクリーンヒーローと、いずれも直線の長い東京を得意としていた馬ですから、血統的にもこの舞台は合っているはず。2018年に同じく大阪杯1着→安田記念というローテーションで挑んだスワーヴリチャードも、初のマイル戦で3着と奮闘していますし、距離の心配はないでしょう。

 むしろ、スタミナも必要なこのレースでは、中距離路線を歩んできたことがプラスに働くのではないかと、同馬の躍進を見込んでいます。

 ☆はシュネルマイスターです。

 今年初戦となった前々走の中山記念では4着でしたが、前走のマイラーズCは外に出して鮮やかな差しきり勝ち。強かった頃のシュネルマイスターに戻ったな、という印象を受けました。

 安田記念は過去2年、3着、2着と好走していますし、この舞台との相性のよさは実証済み。東京巧者が今年も好走してくれるはずです。

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