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安田記念、ジャックドールはマイルGIでも勝ち負けを演じられるか (3ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 距離短縮でマイル戦に挑む実力馬にとって、ルメール騎手が言う「マイル向きの瞬発力」という名の"見えない壁"があるのかもしれない。思えば、史上最多の芝GI9勝を挙げているアーモンドアイも、安田記念には2度挑戦して、2度とも敗れている(2019年=3着、2020年=2着)。

 ジャックドールはこの壁を越えられるのか。関西の競馬専門紙記者はこんな見解を示す。

「今年の安田記念は、例年以上に超A級のマイルのスペシャリストが顔をそろえます。ジャックドールにとっては、かなり厳しい戦いになるのではないでしょうか。

 それでも、この馬は逃げた時は非常に強い。スプリント路線からくる馬もいるので、テンからハナを叩くのは無理だと思いますが、途中からでもあまり無理することなく、ハナに立つような形を作れれば、もしかすると勝機はあるかもしれません」

 今年もマイルGI馬が何頭も集結した安田記念。超A級のスペシャリストたちを相手に、ジャックドールがどんな戦いを見せるのか、注目したい。

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