天皇賞・春の本命タイトルホルダーの血統的信頼度は? もう1頭の注目は長距離適性が高いディープインパクト産駒 (2ページ目)
もう1頭はジャスティンパレス(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)を推す。父ディープインパクトの産駒は2019年、20年のフィエールマン、2021年のワールドプレミアと、過去4年で3頭が勝利。さらに、2019年にはグローリーヴェイズが2着、2021年にはカレンブーケドールが3着と、京都、阪神にかかわらず近年のこのレースで好成績を残している。
ジャスティンパレスは牝系も優秀で、兄パレスマリスは米国のクラシックレース・米GⅠベルモントS(ダート12F)を勝利。日本でもアイアンバローズ(父オルフェーヴル)が4勝のほか、GⅡ阪神大賞典2着など長距離戦で好成績を残している。
ジャスティンパレスは前走、GⅡ阪神大賞典を勝利。天皇賞・春と阪神大賞典の関連性は高く、過去10年で9頭が出走し、2勝、2着2回、3着2回と、複勝率66.7%という高い数字を残している。同馬は昨年の菊花賞でも3着に入っているように長距離適性が高く、ここも大崩れはなさそうだ。
以上、今年の天皇賞・春はタイトルホルダーとジャスティンパレスの2頭に期待したい。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
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