本命なき戦いの皐月賞は「前で立ち回れる馬」「重馬場も苦にしない馬」が高配当を演出する (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 木村記者はもう1頭、気になる馬がいるという。

グリューネグリーン(牡3歳)です。ここまで人気薄なら、もし状態が上昇してきていれば、面白い存在になるのでは? と考えています。

 GIII京都2歳S(11月26日/阪神・芝2000m)を勝った時のように、積極的に行ったほうがこの馬の持ち味は生きるはずなんですけど、ホープフルS(11着)ではスタート後に不利を受けたこともあって、後方からの競馬に。前走の弥生賞(8着)も大外枠発走もあってか、前に行けず、もうひとつ積極性に欠けていました。

 そこから馬の状態がよくなって、しっかりとグラニットのあと、トップナイフらと同じ位置で運べるような形になれば、侮れないと思います。この馬も時計がかかったほうがいいので、馬場が重くなればなるほど、一発があっても不思議ではありません」

 先週の桜花賞では「1強」のリバティアイランドが圧巻の競馬を披露したが、皐月賞ではそういった存在はいない。だからこそ、ここに挙げた馬たちが下剋上を果たす可能性は十分にある。

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