堤礼実アナが語った「すごくショックな出来事」。年明けに発表された競馬界のニュース (2ページ目)

  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh



 一方で、最優秀4歳以上牝馬に選ばれたジェラルディーナは、今後のさらなる飛躍が楽しみな1頭です。

 父モーリス、母ジェンティルドンナという超良血馬で、早くからその活躍が期待されていましたが、大舞台ではなかなか結果を出せずにいました。それが、4歳となった昨年、ようやくその才能が開花。エリザベス女王杯でGI制覇を遂げると、続く有馬記念でも強豪牡馬相手に3着と好走しました。これからまだまだ強くなる馬だと思います。

 個人的には、牡馬混合のGI制覇への期待が膨らんでいます。そういう意味でも、ジェラルディーナが今年はどのレースに走るのか注目しています。

 ところで、前回の連載では2022年のGIレースから"超私的なベスト3"を選ばせていただきましたが、すべてのレースを振り返ってみれば、「あれも印象的だったよな」「これにも触れておきたかったな」と思うレースがたくさんありました。

 すぐに思いつくだけでも、CBC賞、札幌記念、毎日王冠、スプリンターズS、菊花賞、チャンピオンズC......などなど、本当に挙げ始めたらキリがありません。GⅠだけに限らず、魅力的なレースにたくさん出会うことができた一年でした。

 そうしたレースのなかでも、この機会に触れておきたいレースがあります。それは、ナランフレグが勝った高松宮記念です。

 ナランフレグ騎乗の丸田恭介騎手は、デビュー16年目にして初のGⅠ制覇。レース後の勝利ジョッキーインタビューもすごく印象的で、「"もっと喜んでいいんだよ"とファンの人に言われました」というエピソードには、胸にグッとくるものがありました。

 大きなレースになればなるほど、勝者にばかり目を向けてしまって、ついつい忘れてしまいがちになりますが、ほとんどの騎手や競走馬たちはGⅠタイトルを手にすることなく引退していきます。そんな厳しい勝負の世界で、GⅠを勝つということがどれだけ価値のあることなのか。その事実を、丸田騎手から教えてもらったような気がします。

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