フェブラリーSの本命、レモンポップの信頼度を血統でチェック。対抗も同じミスプロ系から JRA初出走馬の大駆けに期待

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by 東京スポーツ/アフロ

 2月19日(日)、東京競馬場で4歳以上馬によるGⅠフェブラリーS(ダート1600m)が行なわれる。

前走の根岸Sを勝利したレモンポップ前走の根岸Sを勝利したレモンポップこの記事に関連する写真を見る 今年最初のJRAGⅠとなるこのレース。2連覇中のカフェファラオはサウジアラビアのGⅠサウジC(ダート1800m)に向かうため不在。JRAダートGⅠ馬はいないが、ショウナンナデシコ(かしわ記念)、ドライスタウト(全日本2歳優駿)、メイショウハリオ(帝王賞)、レッドルゼル(JBCスプリント)という地方交流GⅠ馬4頭を含む顔ぶれとなった。

 近年のレース傾向で目立つのは、ミスタープロスペクター系の好成績だ。2連覇したカフェファラオ(父アメリカンファラオ)のほか、2019年インティ(父ケイムホーム)、2018年ノンコノユメ(父トワイニング)と、過去5年で4頭が勝利。また、ここ2年はミスタープロスペクター系がワンツーフィニッシュを飾っており、2022年はテイエムサウスダン(父サウスヴィグラス)、2021年はエアスピネル(父キングカメハメハ)が2着に入っている。

 今年は5頭のミスタープロスペクター系の馬が登録を行なっている。なかでも有力なのはレモンポップ(牡5歳、美浦・田中博康厩舎)だろう。

 父レモンドロップキッドは、米国クラシックレースのGⅠベルモントS(ダート12F)など、8~12F(約1600m~2400m)のダートGⅠを5勝。そのレモンドロップキッドの父は、キングカメハメハの父としても知られるキングマンボで、この系統はフェブラリーSでは2008年にヴァーミリアン(父エルコンドルパサー)が勝利している。

 母の父ジャイアンツコーズウェイは、GⅠ英インターナショナルSなど芝の1400m~約10F(約2000m)のGⅠを6勝した馬で、産駒も芝の大物が多いが、米GⅠBCジュヴェナイルフィリーズを勝ったテイクチャージブランディなど、ダートの一流馬も出している。自身もダート10Fの米GⅠBCクラシックで2着。ちなみに、その時の5着馬はレモンドロップキッドだった。

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