スプリンターズSでは超人気薄が台頭。穴党記者はタイプの違う2頭の一発に期待

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 3走前のGIII阪急杯(2月27日/阪神・芝1400m)でも、道中で外からかぶされると力んだ面を見せましたが、最後に盛り返して快勝。力のあるところを示しています。

 気性面などから、短い6ハロン戦がベスト。この夏の休養で立て直しを図って、状態面も問題ありません。立ち回りひとつで、一変の可能性は十分。大駆けへの期待が膨らみます」

 続いて「差し脚を秘めた馬」として、坂本記者が推奨するのはエイティーンガール(牝6歳)だ。

「決め手勝負となった場合、忘れてはいけない存在です。前走のGIIIキーンランドC(8月28日/札幌・芝1200m)でも、出遅れていつものように後方から運んで、最後はメンバー2位の上がりを繰り出して6着まで追い上げました。内容的には中身の濃いものだったと思います。

 同レースは札幌開催の後半で、馬場の内側が荒れてきており、多くの馬が内を空けて直線を向きました。そんななか、勝ったヴェントヴォーチェ(牡5歳)と2着ウインマーベル(牡3歳)は、その外を回った馬群の内側にいた2頭。逃げ粘った3着のヴァトレニも、最内を決め打ちで突いたものでした。

 一方で、エイティーンガールはかなり外を回されての6着。この結果は完全に内、外の差で、"決め手勝負なら"という脚力を改めて見せたくれたと感じました。

 もともと叩き良化型で、一昨年のキーンランドCも、昨年の同レースも、休み明けを叩いて、1着、2着と結果を出してきました。昨秋のGIII京阪杯(阪神・芝1200m)も、レースを使われるなかでの白星でした。

 そして、今年はキーンランドCが休み明け初戦。その時よりも一段階パフォーマンスを上げてきそうですから、ノーマークにするのは危険だと思いますよ」

 グランアレグリアが引退して以降、絶対王者不在の短距離戦線。今回、新たなスプリント王、あるいはスプリント女王が誕生するのか。その行方に注目しつつ、ここに挙げた面々のアッと驚く激走に期待したい。

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