スプリンターズSでは超人気薄が台頭。穴党記者はタイプの違う2頭の一発に期待 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 道中は後方に構えて、直線に入って外からどこまで差し込めるか、といった競馬になると思いますが、『やってみなければわからない』というのが陣営の本音でしょう。これらのことを鑑みて、人気先行といった感があるのは否めません。

 そう考えると、全体的に人気は割れそうですし、穴党にとって妙味のあるメンバー構成、レースになったと言えます」

 そして坂本記者は、レースの行方を左右する馬場状態についても言及し、穴馬として浮上しそうなタイプについてこう語る。

「秋の中山開催最終週で、芝コースはそれなりに荒れてきて、外差し傾向になると考えることができます。ただ、先週からCコースに替わって、GIIオールカマーでは逃げたバビットが4着に粘るなど、内目で立ち回った馬が上位を占めました。他のレースを見ても、内、外の馬場差はそこまで感じられませんでした。

 その分、今週末も馬場傾向をよく見極める必要がありますが、一発を狙えそうなのは2パターン。前でうまく立ち回る馬と、強烈な差し脚を秘めた馬。これらに当てはまる2頭を、穴馬候補としてピックアップしたいと思います」

スプリンターズSでの一発が期待されるダイアトニックスプリンターズSでの一発が期待されるダイアトニックこの記事に関連する写真を見る まず「前で立ち回る馬」として、坂本記者が名前を挙げたのは、ダイアトニック(牡7歳)だ。

「ダイアトニックは今春、高松宮記念、安田記念ともに14着と大敗を喫しましたが、高松宮記念は外枠発走で出遅れ。直線では最内に進路をとりましたが、上位争いからは相当離されてしまって、最後は流していました。

 逆に安田記念では、スタートがよすぎて序盤で行きたがってしまいました。結果、力んだ走りになって、最後が甘くなってしまったと思います。要は、2戦とも明確な敗因があります。うまく力を発揮できれば、巻き返しはあると踏んでいます。

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