小倉2歳Sでの激走候補に牝馬2頭を抜擢。穴党記者「渋化馬場もこなせる算段」 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 吉田記者が注目するもう1頭は、連闘で挑むバレリーナ(牝2歳)だ。

「先週のGIII新潟2歳Sでも、連闘策をとったウインオーディンが2着と好走。レースを詰めて使うことで、精神面が安定することもあり、バレリーナにもその効果があると見ています。現に滞在しての連闘策でも、馬は元気いっぱいです。

 初戦となる先週の新馬戦(8月28日/小倉・芝1200m)のパドックでは、初めは物見をして慎重な周回でしたが、慣れてくるとテンポのいい周回になっていました。レースでも好枠(1枠1番)発走からハナを奪うと、直線でもメンバー最速の上がりを記録し、後続を引き離して完勝しました。

 短めのつなぎで、回転のいいピッチ走法。脚元や走法から、多少の渋化馬場はこなせる算段です。

 また、馬体重以上に馬格があり、前向きな気性で追ってからもしっかりしています。逃げずとも競馬ができそうな点も心強い限り。こちらも、積極的に狙っていきたい1頭です」

 夏の小倉開催の最後を飾るのは、どの馬か。馬場次第では、ここに挙げた2頭の大駆けがあっても不思議ではない。

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