ナミュールの妹ラヴェルがまもなくデビュー。担当スタッフも高評価を与える走りに注目

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

厳選!2歳馬情報局(2022年版)
第7回:ラヴェル

 今春のGIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)を快勝し、GIオークス(東京・芝2400m)で3着になるなど、今年の3歳牝馬クラシック戦線で主力の一角を担ったナミュール。その妹がまもなくデビューを迎える。

 栗東トレセンの矢作芳人厩舎に所属するラヴェル(牝2歳/父キタサンブラック)である。

ラヴェルの姉は今年の3歳牝馬クラシック戦線で奮闘したナミュールラヴェルの姉は今年の3歳牝馬クラシック戦線で奮闘したナミュールこの記事に関連する写真を見る 姉のナミュールは、昨年9月にデビュー。2番手から突き抜けて初陣を飾ると、続く1勝クラスの赤松賞(東京・芝1600m)でも圧巻レースを披露した。上がり33秒0というメンバー最速の末脚を繰り出して、デビュー2連勝を決めた。

 ちなみに、この赤松賞ではのちに3歳牝馬クラシックで二冠を達成したスターズオンアース(3着)を一蹴している。

 この走りから、続くGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)では1番人気に推された。しかし、スタートで大きく出遅れて後方からの競馬を強いられてしまう。直線では再びメンバー最速の上がりをマークして強襲するも、序盤のロスが響いて4着に終わった。

 その後、3歳初戦のチューリップ賞を勝利。重賞タイトルを手にして牝馬クラシックの主役に躍り出るが、第1弾のGI桜花賞(阪神・芝1600m)では大外枠発走に泣いて10着に沈んだ。

 それでも、第2弾のオークスでは中団から脚を伸ばして3着と奮闘。改めて、世代トップレベルの実力を示した。

 そのナミュールの妹とあって、デビュー前から注目を集めるラヴェル。すでにトレセンで鍛錬を積んでいるが、関係者の評価はどれほどのものなのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

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