横山ルリカ、ずばりオークスの本命は? 桜花賞組以外も「かなり気になります」 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

クイーンC勝ち馬はオークス複勝率50%超

 クイーンCでの好成績組も結構よかったりするので、プレサージュリフト(牝3歳)もいいのかなと思います。クイーンCでは、内有利ななか、スターズオンアースを大外一気で差し切った脚は忘れてはいけません。過去10年でクイーンC勝ち馬はオークスでの複勝率は50%超えているんですよね。

 去年のアカイトリノムスメは、桜花賞4着からオークス2着、2019年のクロノジェネシスは桜花賞3着からオークス3着、2017年アドマイヤミヤビは桜花賞ではなんと12着でしたがオークスでは3着と、桜花賞で負けていても結構巻き返しています。スタート難も2400mなら挽回の余地が今までよりはあると見ます。

 クイーンC3着のベルクレスタ(牝3歳)もかなり気になります。東京含めて左回りもパーフェクトな成績ですし、1600mよりも距離が伸びたほうがよかったと須貝尚介調教師もコメントされています。サークルオブライフにも当てはまりますが、ベルクレスタも桜花賞は絶好調で出てきたという感じは私としてはしなかったので、ここが勝負と見て買いたいです。

 他に桜花賞で人気だった馬では、ウォーターナビレラ(牝3歳)については、適性は桜花賞のほうが向いていると思いつつ、距離ロスが最小限に抑えられる1枠はいいなと思います。

 桜花賞の時にマイナス14kgと究極の仕上げでしたから、オークスは調子がもたないのではないかと思っていましたが、意外と調子もよさそうです。オークスに向けて成長した部分を武豊騎手は褒めており、出来が下がっている感じはしないので、枠を生かしてどこまでやれるかですね。折り合いも大丈夫そうで、完成度の高さや気性でカバーできるのであれば、そんなに嫌う必要もないのかなと思います。

 桜花賞で1番人気だったナミュール(牝3歳)は、オークスで重要視している上がりが使える、という部分では当てはまっています。また、マークされていない時の横山武史騎手は怖いと思います。

 2歳時の赤松賞とかを見ていると、東京での爆発力というかめちゃくちゃ強かったのを思い出します。GI2つはどちらも外枠を引いてしまったのも敗因と考えれば、今回の8番枠はやれそうな枠ですよね。終いに33秒台が使えるというのは武器だと思う反面、速すぎる決着だとキツそうで、ちょっと時計がかかる舞台のほうがいいのかなと思っています。あと、ずっと体重が減り続けていて、今回は関東への輸送もあるので、押さえ評価までかなという感じです。

 とにかく、1番人気の不振はこれでおしまいになるよう、サークルオブライフには頑張ってほしいです。

【profile】 
横山ルリカ よこやま・るりか 
1991年9月27日、神奈川県生まれ。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。『めざましテレビ』のリポーターを経て、現在は『めざまし8』(フジテレビ)の情報キャスターを務める。『競馬予想TV!』(CS・フジテレビONE)はアシスタントとして出演。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ〜に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜15時〜生放送)にレギュラー出演中。

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