2022.05.12

血統分析で見えた、ヴィクトリアマイルの本命「桜花賞馬」とディープインパクト産駒の穴馬は?

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 5月15日、東京競馬場で4歳以上の牝馬によるGⅠヴィクトリアマイル(芝1600m)が行なわれる。

 今年はエリザベス女王杯のアカイイト、阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞のソダシ、牝馬三冠のデアリングタクト、大阪杯のレイパパレ、阪神ジュベナイルフィリーズのレシステンシアと、5頭のGⅠ馬が出走予定だ。「ソダシvsデアリングタクト」、「レイパパレvsソダシ、デアリングタクト」という対決は今回が初めて。さらに5頭は久々の、もしくは初めての芝マイルGⅠということもあって予想が難しく、しかし実に面白い一戦だ。

 このレースを血統的視点から分析していこう。もっとも好成績を残しているのが、過去16戦で52頭が出走し、4勝、2着5回、3着5回のディープインパクト産駒。多くの名馬を送り出し、出走頭数も飛び抜けて多いので当然のデータとも言えるが、人気薄馬の激走が多い点に注目したい。2014年の勝ち馬ヴィルシーナは11番人気、2018年の勝ち馬ジュールポレールは8番人気、昨年の2着馬ランブリングアレーは10番人気だった。

 この視点から狙いたいディープインパクト産駒がテルツェット(牝5歳、美浦・和田正一郎厩舎)だ。

ダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初勝利を飾ったテルツェットダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初勝利を飾ったテルツェット この記事に関連する写真を見る  本馬は昨年のGⅢダービー卿チャレンジトロフィー(中山・芝1600m)、GⅢクイーンS(函館・芝1800m)の勝ち馬で、前走のGⅢ中山牝馬S(中山・芝1800m)5着を経ての参戦。昨年のこのレースは14着と大敗しているが、パドックでイレ込み、レースでも出遅れて後方からと、ちぐはぐな競馬になってしまった。そのレースを除けば東京・芝1600m戦では2戦2勝と、この舞台は得意な条件と言える。

 血統もすばらしい。同じ父を持つ叔父のリアルスティールはGⅠドバイターフ(メイダン・芝1800m)の勝ち馬。同じくディープインパクト産駒である叔母のラヴズオンリーユーはGⅠオークス(東京・芝2400m)、GⅠBCフィリー&メアターフ(米デルマー・芝2200m)、GⅠ香港C(香港シャティン・芝2000m)などを勝ち、4代母ミエスクは米GⅠBCマイル(チャーチルダウンズ・芝1600m)を連覇した歴史的名牝だ。ラヴズオンリーユーも5歳時の昨年にピークを迎えただけに、本馬にも5歳でのGⅠ初制覇に期待する。