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調教師が「能力は相当ある」と断言するピースオブエイト。無傷のまま世代の頂点に立つか (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

「奥村調教師に話を聞くと、ピースオブエイトについて『能力は相当ある馬』と断言。『まだ隠し持っているギアがある』という話がまた、印象的でしたね。

 かなりの器であることは明らかで、『相手に合わせて走るタイプで、もっと強いメンバーが相手なら、もう一段上のギアを出せるはず』と、奥村調教師からは期待の言葉があふれ出ていました」

 そんな奥村調教師の評価には、トラックマンも同意。ピースオブエイトの能力については、日々の調教から感じとれていたという。

「とにかく、稽古の動きがすばらしいんですよ。時計もさることながら、傍から見ていても同馬の動きのよさには目を引かれてしまいます。奥村調教師の『ギアを隠している』という弁にも納得です。

 懸念があるとすれば、陣営が気にしている体質の弱さでしょうか。奥村調教師も『1戦ごとにしっかり走りきるので、疲れをとるのに時間がかかる』と言っていました。初陣から2戦目までの間が開いたのも、その辺りが影響したようです」

 ともあれ、先日ダービー(5月29日)出走を正式に表明したピースオブエイト。大舞台においても面白い存在であることは間違いなく、昨年のシャフリヤールと同様、毎日杯からの臨戦で世代のトップに立つのか、注目である。

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