2022.05.01

調教師が「能力は相当ある」と断言するピースオブエイト。無傷のまま世代の頂点に立つか

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

2022年クラシック候補たち
第17回:ピースオブエイト

 昨年のGI日本ダービー(東京・芝2400m)を制したのは、シャフリヤールだった。同馬はGIII毎日杯(阪神・芝1800m)を勝ったあと、そのままダービーに直行という異例のローテーションで栄冠を手にした。

 そして今年も、毎日杯(3月26日)を勝って世代の頂点を目指す馬がいる。ここまで3戦3勝のピースオブエイト(牡3歳/父スクリーンヒーロー)である。

無傷の3連勝で毎日杯を制したピースオブエイト無傷の3連勝で毎日杯を制したピースオブエイト この記事に関連する写真を見る  栗東トレセンの奥村豊厩舎に所属する同馬は、昨年7月の2歳新馬(7月11日/小倉・芝1800m)でデビュー。のちに、GIII京成杯で3着となったヴェローナシチーや、2勝を挙げてオープン入りしたグランディアら骨っぽいメンバーを蹴散らして、難なく初陣を飾った。

 その後、約8カ月の休養を経て臨んだのが、1勝クラスのアルメリア賞(3月6日/阪神・芝1800m)。ここでは7頭立ての後方5番手につけてレースを進め、直線に入ると、外から脚を伸ばして連勝を決めた。

 続けて挑んだのが、毎日杯だった。小雨舞うやや重の馬場のなか、前走とは打って変わってスタート後に出していって先頭へ。以降、レースを引っ張って、直線に入ってからも最内にコースをとってグイグイと脚を伸ばした。

 残り200m付近で2着ベジャールが競りかけ、1番人気ドゥラドーレスも外から強襲してくるが、ピースオブエイトはそこからもうひと伸び。直線であえぐ注目の良血馬たちを尻目に、見事な逃げ切り勝ちを収めた。

 こうして無傷の3連勝を遂げたピースオブエイト。陣営の評価も高く、「さらに上を目指せる逸材」と見られているという。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。