京成杯ではどんなタイプが狙い目なのか。過去データから浮上した4頭の穴馬候補 (2ページ目)
ただ、過去の例に挙げた馬たちは、東京、中山、阪神と最後の直線に坂のある競馬場を舞台とした新馬戦を勝ってきた。そうなると、平坦コースの福島の新馬戦を勝ち上がってきたフジマサフリーダムより、直線に坂のある中京の新馬戦を快勝してきたトゥーサンのほうに魅力を感じる。
新馬勝ちの馬が近年のトレンドとはいえ、京成杯では前走で未勝利戦を勝ち上がってきた馬の台頭も頻繁に見られる。
2013年に7番人気で勝利したフェイムゲーム、同9番人気で3着に突っ込んできたケイアイチョウサン、2017年に7番人気で2着と好走したガンサリュート、2018年に2番人気で2着となったコズミックフォース、2021年に2番人気で2着に入ったタイムトゥヘヴン、同6番人気で3着入線を果たしたテンバガーらがいい例だ。
このタイプは人気薄の伏兵が多いゆえ、より食指が動くが、前走で未勝利戦を勝ってここに挑む馬は今年、6頭もいる。ヴェローナシチー(牡3歳)、サンストックトン(牡3歳)、タイセイディバイン(牡3歳)、ニシノムネヲウツ(牡3歳)、ルークスヘリオス(牡3歳)、ロジハービン(牡3歳)である。
いずれも一発の可能性を秘めているが、過去例に挙げた馬たちを改めて見てみると、鞍上がすべて乗り替わっていた。となると、今回は6頭のうち、唯一乗り替わりとなるサンストックトンが気になる。
2走前には、今回と同じ中山・芝2000mの未勝利戦で好タイムをマークして2着と奮闘。そうした舞台経験も加味すれば、なおさら無視できない。
また、過去10年の勝ち馬の血統を見てみると、ハーツクライ産駒とハービンジャー産駒がともに2勝と強さを見せている。今年は未勝利勝ち馬6頭のなかに、それらの産駒が1頭だけいる。ハービンジャー産駒のロジハービンだ。同馬も穴馬候補として押さえてみてはどうだろうか。
さて、最近はきちんと間隔をとって使われることもあって、京成杯でも新馬や未勝利戦を勝ち上がってきたばかりの「1勝馬」が上位を占めているが、過去10年の結果をトータルで見れば、ここまでに複数のレースで勝っている「2勝馬」(※地方競馬の結果も含む)が侮れないことがよくわかる。
2 / 3