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今年も日経新春杯は穴党の出番。狙うは中京・芝2200mという舞台実績抜群の2頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今年で69回目となる伝統のハンデ重賞、GII日経新春杯(中京・芝2200m)が1月16日に行なわれる。例年、京都・芝2400mが舞台となるが、同競馬場の改修工事により、昨年に続いて今年も中京・芝2200mで施行される。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気は4勝、2着3回と好成績を残している。そのため、穴党には出番のない一戦のように見えるが、7番人気以下の伏兵が馬券圏内に飛び込んでくることが頻繁にあって、3連単では何度も好配当が生まれている。特にここ2年は1番人気が馬群に沈んで、一昨年が10万円超え、昨年が90万円超えの高額配当となった。

 はたして、今年はどうか。昨年の3歳クラシック全3戦で奮闘し(皐月賞3着、日本ダービー3着、菊花賞4着)、GI有馬記念(12月26日/中山・芝2500m)でも4着と善戦したステラヴェローチェ(牡4歳)が参戦するとあって、大方の予想では堅い決着になるのではないかと見られている。

 しかしステラヴェローチェは今回、前走でGIII中日新聞杯(12月11日/中京・芝2000m)を勝ったショウナンバルディ(牡6歳)とともに、最重量ハンデの斤量57kgを背負わされることになった。過去10年で斤量57kg以上を背負って勝ったのは、2012年のトゥザグローリーだけ。あとは3着が1回あるのみで、ステラヴェローチェにとっては嫌なデータとなる。

 また、デイリー馬三郎の吉田順一記者が現在の中京競馬場の馬場を踏まえて、ステラヴェローチェに対して疑問の目を向ける。

「その実績から、ステラヴェローチェがショウナンバルディと同じハンデ57kgにとどまったのは驚き。この斤量なら、勝ち負け濃厚、と見るのが本筋です。ただ、現在の中京競馬場の馬場は乾燥度が増していて、クッション値が高く、内目を通って前にいく馬が有利な状態にあります。2つの重賞勝ちがともに道悪だったことを思うと、その点が取りこぼす要因になるかもしれません。最終的に前を捕えきれない、ということは十分に考えられます」

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