2021.12.01

チャンピオンズCに挑むソダシの可能性。バリバリのダート血統ながら不安要素もあり

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

「走らない」と言われてきた白毛馬の常識を、自らの活躍によって、次々と覆してきたソダシ(牝3歳)。

 重賞5勝、うちGI2勝という成績は、立派なA級馬のもの。もはや「白毛は走らない」などと言う人はいないだろう。

 だが、その実績に満足することなく、ソダシは新たな可能性に挑む。芝GI馬の、ダートGIへのチャレンジだ。

 向かうは、名うてのダート巧者が集う「秋のダート王決定戦」となるGIチャンピオンズC(12月5日/中京・ダート1800m)。これは、ソダシの"二刀流"への挑戦と言ってもいいかもしれない。

ダートGIのチャンピオンズCに挑むソダシダートGIのチャンピオンズCに挑むソダシ この記事に関連する写真を見る  このチャレンジの理由について、ソダシを管理する須貝尚介調教師はこう語っている。

「血統背景もあるし、今後も見据えて、この辺でダートを試してみるのもいいかな、と」

 この挑戦は、もとより勝算があってのこと。その最大の根拠は、須貝調教師の言う「血統背景」だ。

 母ブチコは現役時代にダート4勝と、生粋のダート馬。なおかつ、父のクロフネに至っては、NHKマイルC(東京・芝1600m)を制して芝GIでも戴冠を遂げているが、その秋にはダート路線に矛先を変えて2戦2勝。そのうちの1勝が、チャンピオンズCの前身であるGIジャパンカップダート(東京・ダート2100m)だった。

 しかも、このダート2戦における衝撃のパフォーマンスは、今なお語り継がれるほどの"伝説"。それゆえ、日本競馬における歴代最強ダート馬に、クロフネの名前を挙げる専門家も少なくない。

 つまりソダシの血統背景は、むしろダートでこそ真価を発揮する、と見ることができるのだ。