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チャンピオンズCに挑むソダシの可能性。バリバリのダート血統ながら不安要素もあり (2ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 そもそもソダシは洋芝、パワーが求められるとされる札幌コースで2戦2勝。ともに重賞で、ひとつはこの夏のGII札幌記念(8月22日/札幌・芝2000m)。のちに日本馬初のブリーダーズC(フィリー&メアターフ)制覇を果たしたラヴズオンリーユーを一蹴していることは記憶に新しい。

 要するに、ソダシはGI桜花賞(4月11日/阪神・芝1600m)でレコード勝ちするようなスピードに加えて、ダート競馬に必要なパワーも兼ね備えているのである。

 こうしたことを踏まえて、ソダシのダート競馬への挑戦はもともと「予定の行動」であって、あとはタイミングの問題だったようだ。

 また、チャンピオンズCは、3歳牝馬が勝った例こそないものの、2015年に牝馬のサンビスタが優勝。3歳馬も、2018年のルヴァンスレーヴ、2019年のクリソベリルが勝っており、「牝馬だから」とか「3歳馬だから」といった高いハードルがあるわけではない。

 そうなると、GIを勝つ能力を秘め、スピードとパワーを兼ね備え、バリバリのダート血統でもあるソダシなら、好走の可能性は十分にありそうだ。

 では、識者の見立てはどうか。関西の競馬専門紙記者はこう語る。

「芝のGIでは成績的にやや頭打ち、という状況。ダートを試すにはいいタイミングだと思います。

 でも、勝ち負けまではどうでしょうか。ダートを使うのはいいとしても、いきなりGIですからね。過去、ジャパンCダート時代を含めて、ダート初戦でこのレースを勝った馬はいません。その辺りに一抹の不安があります」

 確かにソダシの父クロフネ、そして同じく芝GIを勝ってジャパンCダートを制しているイーグルカフェにしても、ダート初戦がGIではなかった。さらに、2020年のGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)を制している安田記念馬のモズアスコットも、その前に一度、GIII根岸S(1着。東京・ダート1400m)を走っている。

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