2021.10.24

急きょデビューが延期になったダノンギャラクシー。その判断に見る陣営の評価

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第22回:ダノンギャラクシー

 JRA史上最多となるGI通算9勝を挙げたアーモンドアイをはじめ、三冠牝馬のアパパネ、その娘で先日のGI秋華賞を制したアカイトリノムスメなど、数々の名馬を育ててきた国枝栄厩舎(美浦トレセン)。そんな関東の名門厩舎には、今年も楽しみな2歳馬がそろっている。

 これからデビューを迎えるダノンギャラクシー(牡2歳/父ディープインパクト)もその1頭だ。

 同馬は2019年の競走馬のセリ市「セレクトセール(当歳部門)」に上場され、2億9000万円(税別)の高値で落札された。同馬がそれだけの高額で取引されたのは、大種牡馬ディープインパクト産駒であり、全姉にGI戦線で活躍したデニムアンドルビーがいるからだろう。

ダノンギャラクシーの姉、デニムアンドルビーダノンギャラクシーの姉、デニムアンドルビー この記事に関連する写真を見る  デニムアンドルビーは3歳時に重賞を2勝。GIIフローラS(東京・芝2000m)、GIIローズS(阪神・芝1800m)を制して、世代の主役として奮闘した。牝馬三冠レースでは戴冠を果たせなかったものの、ともに1番人気に支持されたGIオークス(東京・芝2400m)で3着、GI秋華賞(京都・芝2000m)で4着と上位争いを演じた。

 また、同年にはGIジャパンC(東京・芝2400m)に参戦。鋭い末脚を繰り出して、歴戦の古馬相手に2着と好走した。その後、5歳時にもGI宝塚記念(阪神・芝2200m)で一線級の牡馬と互角の勝負を見せて、僅差の2着という結果を残している。

 その名牝の弟ゆえ、関係者やファンの期待も大きいダノンギャラクシー。すでにデビューに向けて調教を重ねており、当初10月最終週にデビューする予定だった。