2021.09.26

神戸新聞杯でダービー馬は負けない。人気薄実績馬のヒモ穴狙いが吉と出る

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 3歳牡馬三冠レースの最終戦、GI菊花賞(10月24日/阪神・芝3000m)のトライアル戦となるGII神戸新聞杯(中京・芝2200m)が9月26日に行なわれる。

 過去10年の結果を見てみると、とにかく1番人気が強い。8勝、2着1回。馬券圏内(3着以内)を外したのは、たったの一度しかない。さらに、ダービー馬に限ると5戦5勝。出走してくれば、絶対的な軸と考えていいだろう。

 こうなると、とても穴党の出番はないように見えるが、人気薄の伏兵が馬券圏内に突っ込んでくることも何度か見られ、1番人気が勝っても3連単では時に好配当が生まれている。

 昨年も断然人気にコントレイルが快勝しながら、3着に14番人気のロバートソンキーが3着入線を果たし、3万7180円というオイシイ配当となった。2014年にダービー馬のワンアンドオンリーが勝った時も、2、3着に人気薄が入って、7万超えの好配当をつけた。

 そして今年も、GI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)で戴冠を遂げたシャフリヤール(牡3歳)が出走する。まず、同馬については、これまでの傾向どおり"テッパン"と考えていいのだろうか。デイリー馬三郎の吉田順一記者は、他の春の実績馬を含めてこんな見解を示す。

「シャフリヤールはまだハミ受けや手前などに成長の余地を残すものの、稽古では切れのいい動きで、軽やかかつ、なめらかな走りを見せています。気性的に久々は苦にせず、9割方は仕上がっているので、ダービー馬としての格好はつけてくれるでしょう。

 また、GI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)とダービーで3着に入ったステラヴェローチェ(牡3歳)も、須貝(尚介)厩舎流のハードな調整過程で、追うごとに状態は上向いてきています。今週も迫力満点の伸び脚を披露。心身のバランスもよく、復帰初戦から動けそうです」

 今年の神戸新聞杯は少頭数の10頭での争い。その点も2頭にとっては「よりプラス」と吉田記者は語る。

「落ち着いた出走頭数で、メンバー的に見て上がりが強調される一戦。末脚秘める2頭が優位なのは明らか。加えて、菊花賞を見据えた戦いとなれば、各陣営が重要視するのは折り合い面。どの馬にとっても、ペースの緩急にリズムを崩さずに走れるかが最大のテーマとなります。心身のバランスがとれている今のシャフリヤールとステラヴェローチェなら、その辺りの不安もありません」