タフな競馬が予想されるオールカマー。タイプが異なる伏兵2頭の大駆けに注意 (3ページ目)
木村記者が推すもう1頭は、ゴールドギア(牡6歳)。ウインキートスに向かない流れになった時に台頭するのは「この馬」と言う。
「先週のGIIセントライト記念のように、前がよどみなく流れて、後方組からの"ズドン!"があるとすれば、手綱をとる田辺裕信騎手の一発に再び期待したいと思っています。
ゴールドギアは脚質的に後方から行くしかなくて、完全に展開の助けがないと上位に食い込めないタイプ。一方で、無茶苦茶速い上がりの脚を使えるわけではないので、バリバリの瞬発力勝負よりも、若干時計がかかるほうがいいんですよ。前に行く面々の動き出し次第でタフな流れになるようだったら、出番があると見ています。
中山は決して得意とは言えませんが、長く脚を使えるという点では、実は中山の芝2200mが合うのではないかとにらんでいます。人気にならないタイプゆえ、馬券的にもオイシイ存在だと思いますよ。
推奨馬に挙げたウインキートスとゴールドギアに向く流れは、まったくの真逆。基本的にはウインキートスが一番の狙い目ですけど、同馬が立ちいかない流れになった時はゴールドギアかなと。そんな2段構えでの勝負です」
トリッキーな中山・芝2200mという舞台で行なわれる注目の一戦。人気のGI馬たちの間隙を突くような走りを見せる馬はいるのか。ここに挙げた2頭がその大仕事を果たしてもおかしくない。
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