2021.09.24

オールカマーは血統とコース適正で2頭を厳選。圧倒的人気が予想されるレイパパレには不安も

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 9月26日、中山競馬場で3歳以上によるGⅡオールカマー(芝2200m)が行なわれる。

 このレースはGⅠ天皇賞・秋(芝2000m)やGⅠジャパンC(芝2400m)、古牝馬のGⅠエリザベス女王杯(芝2200m)などのステップレースとして位置づけられている一戦。今年も、この秋にさまざまなGⅠレースを目指す馬たちが集まった。

 外回りで行なわれるこの「中山/芝2200m」は、おむすび型のトリッキーなコース。コース適性は重要なファクターとなる。

 筆者がまず取り上げたいのは、グローリーヴェイズ(牡6歳/美浦・尾関知人厩舎)だ。

 昨年10月の京都大賞典で重賞3勝目を挙げたグローリーヴェイズ昨年10月の京都大賞典で重賞3勝目を挙げたグローリーヴェイズ この記事に関連する写真を見る  4歳春までは、GⅡ日経新春杯(京都/芝2400m)勝利、GⅠ天皇賞・春(京都/芝3200m)2着など"京都巧者"のイメージがあった。しかしその後は、世界各国の強豪が集まるGⅠ香港ヴァーズ(シャティン/芝2400m)でGⅠ初制覇を飾り、GⅠジャパンC(東京/芝2400m)は0秒3差の5着、GⅠクイーンエリザベス2世C(シャティン/芝2000m)2着。昨年にはGⅡ京都大賞典(京都/芝2400m)でも勝利しているが、コースを選ばずに結果を出している。

 中山は2歳12月の新馬戦(芝1800m)以来で、同レースは逃げ切りでデビューを飾っている。脚質も先行や、中団からの差しなど、どんな展開でも力を出せる自在性が大きな武器だ。

 血統は父が言わずと知れた名馬ディープインパクトで、3代母が三冠牝馬メジロラモーヌ。母の父はエンドスウィープ産駒のスウェプトオーヴァーボードで、昨年の勝ち馬センテリュオ(父ディープインパクト、母の父エンドスウィープ)と似たアウトライン。母系にノーザンテーストを持つのも共通している。

 さらにディープインパクト産駒では、2015年にショウナンパンドラもこのオールカマーを勝利している。同馬もノーザンテーストの血を持っており、「ディープインパクト+ノーザンテースト」はオールカマーの好走血統と言えるだろう。