陣営が高評価。ダンテスヴューは「兄よりディープっぽい。キレる脚を使えそう」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第10回:ダンテスヴュー

 活躍馬を1頭出すだけでも大変な競馬の世界において、重賞戦線で奮闘するような馬を何頭も送り出している繁殖牝馬がいる。クロウキャニオンである。

 同馬は繁殖牝馬となって、長きにわたって有望な産駒を出し続けてきた。2008年生まれのボレアス(牡/父ディープインパクト)は、GIIIレパードS(新潟・ダート1800m)を制覇。地方交流GIのジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)でも2着と結果を残している。

 また、2010年生まれのカミノタサハラ(牡/父ディープインパクト)は、GII弥生賞(中山・芝2000m)で優勝。クラシック候補に名乗りを挙げて、GI皐月賞(中山・芝2000m)で4着と健闘した。

 さらに、2018年生まれのヨーホーレイク(牡3歳/父ディープインパクト)は、今年のクラシックを賑わせた。デビュー2連勝を飾ったあと、GIホープフルS(中山・芝2000m)で3着、GIIIきさらぎ賞(中京・芝2000m)で2着と奮闘。GI皐月賞でも5着と善戦した。

 他にも2009年生まれのマウントシャスタ(牡/父ディープインパクト)、2011年生まれのベルキャニオン(牡/父ディープインパクト)、2013年生まれのラベンダーヴァレイ(牝/父ディープインパクト)、2017年生まれのストーンリッジ(牡4歳/父ディープインパクト)らが重賞で好走。これまでに12頭の子がデビューし、そのすべてが白星を挙げているという優秀さだ。

 そんな偉大なる母の子が、デビューを控える2歳馬の中にもいる。栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するダンテスヴュー(牡2歳/父キングカメハメハ)である。

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