横山ルリカが宝塚記念の人気馬を鋭く分析。クロノジェネシスの不安要素を挙げた

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーで、競馬番組などで活躍する横山ルリカさんに、上半期を締めくくる大一番、GI宝塚記念(6月27日/阪神競馬場、芝2200m)について展望を聞いた。

宝塚記念について語った横山ルリカさん宝塚記念について語った横山ルリカさんこの記事に関連する写真を見る 春先には「今年は空前絶後の宝塚記念になる」と言われていましたが、コントレイル(牡4歳)とデアリングタクト(牝4歳)、そして香港でGIを勝ったラヴズオンリーユー(牝5歳)も回避となり、想定されていたのとは違う様相となりました。

 この春のGIは、3歳世代で期待されていたソダシとエフフォーリアが「無敗の2冠」とはならなかったことや、馬券面でも1番人気が1勝しかできなかったことでとにかく難解でした。今回の宝塚記念もクロノジェネシス(牝5歳)、レイパパレ(牝4歳)、カレンブーケドール(牝5歳)と、牝馬3頭が上位人気を占めそうで、一筋縄ではいかないのではないかなと思っています。

 まず、ダントツ1番人気となりそうなクロノジェネシスは昨年の勝ち馬で、安定感もコース適性も高く、最初はこの馬の1着固定でいいと思っていました。

 しかし、調べていくうちに、軸としてはいいと思う反面、磐石の1着固定でいけるかというと正直、ちょっとどうかなという気になりました。なぜなら、宝塚記念は前走ドバイ遠征後初戦の馬はジェンティルドンナしかり、ドゥラメンテしかり、過去に勝っていないんですよね。

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