2021.06.05

グランアレグリアに「凡走のリスク」。安田記念は穴党記者が推す4頭の出番だ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 春の「マイル王決定戦」となるGI安田記念(東京・芝1600m)が6月6日に行なわれる。

 断然の本命と目されているのは、昨年のレースでアーモンドアイを一蹴したグランアレグリア(牝5歳)。同じ舞台で行なわれた先のGIヴィクトリアマイル(5月16日/東京・芝1600m)も圧勝し、連覇に向けて「盤石」といった声が大きい。

 だが、そこまで全幅の信頼を寄せていいのだろうか。3歳クラシックのGIオークス、GI日本ダービーも、単勝1倍台の圧倒的な支持を得た大本命が敗れている。しかも、安田記念においては過去5年連続で1番人気が敗戦。波乱の多いレースとなっている。

「これはもう、そういう流れにある、と言わざるを得ないような気がします」

 そう言って、今年も穴狙いに徹する構えにあるのは、日刊スポーツの木南友輔記者である。

 また、こうした傾向だけでなく、グランアレグリアにも「懸念材料がある」と指摘するのは、デイリー馬三郎の吉田順一記者だ。

「ヴィクトリアマイル→安田記念というローテーションです。この臨戦過程で来る馬は、昨年のアーモンドアイが1着→2着、2011年のアパパネが1着→6着、2006年のダンスインザムードが1着→5着と振るいません。2009年のウオッカは1着→1着でしたが、時計は1秒以上遅くなって、パフォーマンス自体も少し落ちていました」

 さらにグランアレグリアは今春、GI大阪杯(4月4日/阪神・芝2000m)を使っていることによって、「凡走のリスクは増す」と吉田記者は言う。

「大阪杯は極悪馬場のタフなコンディションで、コントレイルと叩き合いを演じました。同レースでは相当な消耗があったと思いますが、中5週のヴィクトリアマイルを圧勝。正直、その結果には驚くばかりですが、そこから中2週で安田記念に挑むというのはかなりのハードスケジュールで、決して簡単なレースにはならないと思います。

 中間の調整過程からは、コンディションをキープすることに重点を置いている印象を受けますが、気性が前向きで、稽古もしっかり走るタイプゆえ、見えない疲れをキャッチするのは難しいように感じます。個人的には、過去のデータや臨戦過程からすると、前走と同じレベルの走りを求めるのは酷、と見ています」