国枝調教師を興奮させたコマンドラインがデビュー「あの動き、見たか!」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第1回:コマンドライン

 GI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)で現3歳世代の王者が決まると、いよいよ来週からは2歳戦がスタートする。

 近年注目されているのは、2歳戦の開幕週にデビューする評判馬だ。グランアレグリアやサリオス、そして昨年のサトノレイナスなど、ここを勝って翌年の3歳クラシック戦線で活躍している馬が毎年のように出ているからだ。

 そして今年も、そうした期待が寄せられている1頭が開幕週にデビューする。美浦トレセンの国枝栄厩舎に所属するコマンドライン(牡2歳/父ディープインパクト)である。

 母はアメリカGI馬のコンドコマンド。2014年のGIスピナウェイS(アメリカ・ダート1400m)で、後続に13馬身差をつけて圧勝している。

 引退後は日本で繁殖生活に入り、アルジャンナ(牡4歳/父ディープインパクト)を送り出している。デビュー前から注目され、新馬戦を勝つと、GIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)に挑戦。のちに無敗の三冠馬となったコントレイルの2着と奮闘した。その後、重賞で善戦を繰り返し、ダービーにも出走している(18着)。

コマンドラインの兄、アルジャンナコマンドラインの兄、アルジャンナ その「兄以上」と評判なのが、コマンドライン。鞍上にクリストフ・ルメール騎手を配して、6月5日の2歳新馬(東京・芝1600m)で初陣を迎える予定だ。

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