2021.04.05

「奇跡のヒロイン」ソダシ。白毛馬初のクラシック制覇の可能性は?

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 1979年にハクタイユーが日本の競馬界で初めて白毛と認定されてから、これまでの競馬シーンに登場した白毛は30頭ほど。希少な存在ゆえ、折に触れて話題になることはあったが、昨年から今年にかけてのシーズンほど、白毛が脚光を浴びたことはない。

 それもこれも、すべてはソダシ(牝3歳)の活躍によるものだ。

 白毛と言えば、大レースの誘導馬を務めるような、いわば"飾り物"。競走馬としては、長い間「走らない」という烙印を押されてきた。

 だが、その謂れのない中傷を、ソダシは完全に払しょくした。

 デビュー以来、ここまで4戦4勝。それも、白毛馬としての記録づくめである。

 白毛馬として、芝の新馬戦で初の勝ち馬となったのを皮切りに、2戦目のGIII札幌2歳S(札幌・芝1800m)では、白毛馬で初めて芝の重賞勝ち馬となった。そして4戦目には、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を勝って、ついに白毛馬初のGI馬となったのだ。

 ソダシにとってはデビュー以来、一戦、一戦が「白毛は走らない」といった固定観念との闘いだった。それを、ここまでの4戦の走りを通じて、見事に打ち破り、そのたびに新たな歴史を築いてきた。

白毛馬初のクラシック制覇を狙うソダシ白毛馬初のクラシック制覇を狙うソダシ  そのソダシがまもなく、再び"高い壁"に挑む。

 GI桜花賞(4月11日/阪神・芝1600m)への挑戦。つまり、白毛馬として初のクラシック制覇なるか、である。