横山ルリカ、フェブラリーSはカフェファラオに注目。唯一不安な点とは (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 取捨が難しいのが、レッドルゼル(牡5歳/8枠16番)です。前走の根岸Sはダート1400mですが、陣営から「1600mを意識した競馬をしてほしいので着順は気にしていなかった」というコメントがあって。それであの走り(1着)だったら、1600mもいけるのかな、と。ただ、休み明け4戦目で状態がどうか。直線で決め脚比べというレースの性質はレッドルゼルに合ってはいるんですけど、距離が延びた東京の1600mでどうかがポイントですね。

 大穴は、「エア」の2頭。どちらも、前走チャンピオンズCからのぶっつけです。

 エアスピネル(牡8歳/5枠10番)は7歳でダート転向したんですが、GⅢプロキオンS(中京・ダート1400m)2着、武蔵野S3着といきなり健闘して、チャンピオンズCでも上がり3ハロンはメンバー中2位の走り。ワンターンの東京で同じ走りができれば、押さえておいても損はないかなと思います。

 エアアルマス(牡6歳/1枠1番)に関しては、松山弘平騎手がつきっきりで調教していることが結構気になっています。今回、強敵はいますし、このコースへの適性がどうかなど気になる点はありますが、調子がいいノーマークの馬が突っ込んでくることもあるレースなので。

 それから、ワンダーリーデル(牡8歳/4枠7番)は前走根岸S2着でめちゃくちゃハマった感じがありました。休み明けで仕上げていた状態ではなかったにもかかわらず、想像以上のパフォーマンスでした。この馬は叩き2戦目で7回走って5回勝っているように、休み明け初戦よりも必ず着順を上げてくるので、展開次第では馬券圏内もありそうです。去年は4着という実績もありますし、今年のメンバーのレベルを考えると、引き続き人気がないなら押さえたほうがいいと思います。

 ワイドファラオ(牡5歳/4枠8番)は、インティと一緒に来るイメージはありますね。GI帝王賞(大井・ダート2000m)などを見ていると、誰も突っつかないスローな落ち着いた流れになればチャンスです。角居勝彦調教師にとって最後のGIですし、東京ダート1600mのGⅢユニコーンSを勝っていますので押さえておきたいです。

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