大器グレートマジシャンにスタッフも驚愕「どこまで強くなるのか」
2021年クラシック候補たち
第8回:グレートマジシャン
重賞参戦はないものの、現在2戦2勝の若駒が3歳牡馬戦線にあって脚光を浴びている。
美浦トレセンの宮田敬介厩舎に所属するグレートマジシャン(牡3歳/父ディープインパクト)である。
無傷の2連勝でクラシック候補に名乗りを挙げたグレートマジシャン 同馬の母はドイツのGIを2勝しているナイトマジック。その血統背景から彼女の産駒たちはこれまでも、大舞台での活躍が期待されてデビュー前から注目されたが、なかなか結果を出すことができなかった。
しかし、グレートマジシャンはデビュー2連勝。その2戦で、クラシックを意識させる走りを披露してきた。
デビュー戦は昨秋の2歳新馬(11月1日/東京・芝1800m)。道中2番手を追走し、直線に入ってライバルとの叩き合いをアタマ差制して初陣を飾った。
圧巻だったのは、2戦目の1勝クラス・セントポーリア賞(1月31日/東京・芝1800m)。スタートでつまずいて1馬身ほど出遅れてしまうが、後方から落ち着いたレースぶりを見せて、最後の直線で豪快な末脚を繰り出して2連勝を決めた。
ギアを入れた瞬間、一気に馬群をのみ込んだ豪脚がとにかくすごかった。ムチを使わずに悠々と先頭に立って、最後は後続を2馬身半突き放した。上がりタイム33秒3。他馬とはコンマ9秒から1秒以上の差をつけて、次元の違いを見せつけた。
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