大器グレートマジシャンにスタッフも驚愕「どこまで強くなるのか」 (2ページ目)
この走りによって、一段と注目度が増したグレートマジシャン。身近にいる厩舎スタッフは、同馬についてどう見ているのか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。
「スタッフによると、体質的にはまだ弱いところがあるんだとか。デビュー戦の前は調教を重ねると血流が悪くなったり、2戦目の際にはソエ気味だったりと、いろいろと不安を抱えているみたいです。それでいて、2戦ともあっさりと勝利。『完成したら、どこまで強くなるのか』と驚いたようですね」
5月7日の遅生まれゆえ、いまだ成長途上の段階。ここからさらなる"進化"が見込めることを思えば、スタッフが驚くのも無理はない。
今後については、GIII毎日杯(3月27日/阪神・芝1800m)から、GI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)はスキップして、GI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)を目指す予定だという。陣営が決めたこのローテについて、先述のトラックマンはこう説明する。
「やはり、まだ完成前の馬ですから、陣営は『じっくりいきたい』とのこと。むしろ、無理に皐月賞を狙わないところに期待の大きさが表われているのではないでしょうか。
なお、兄・姉の走りから、スタッフは長くいい脚を使うタイプと見ていたものの、前走の瞬発力はうれしい誤算だった様子。ますますこの馬への期待が高まっています」
今春のクラシックに向けては、ダービー一本で勝負をかけるグレートマジシャン。この馬が仕掛ける"マジック"は大舞台で成功するのか、必見である。
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