2021.01.29

根岸Sで新ダートの名馬は現れるか。期待はコース適正◎の2頭

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 1月31日、東京競馬場でGⅢ根岸S(ダート1400m)が行なわれる。

 このレースは2月21日に開催されるGⅠフェブラリーS(東京/ダート1600m)の前哨戦として注目度が高い。今年は確固たる中心馬がおらず混戦模様だが、こんな時こそ新たなスターの誕生を期待したいところだ。

 その候補の1頭として、テイエムサウスダン(牡4歳/栗東・飯田雄三厩舎)を挙げたい。

前走のすばるSを制したテイエムサウスダン前走のすばるSを制したテイエムサウスダン  同馬は、2歳時に地方交流GⅡ兵庫ジュニアグランプリ(園田/ダート1400m)で勝利。昨年3月にはOP昇竜S(中京/ダート1400m)を勝ち、前走のLすばるS(中京/ダート1400m)では好位追走から早めに抜け出して後続に2馬身差を付ける横綱相撲で完勝している。

 全5勝のうち4勝が1400mと、この距離を得意としており、左回りでも前述の中京の2レースで2勝。今回と同じ「東京/ダート1400m」では、昨年11月の霜月Sで3着だったが、約5カ月ぶりの実戦で馬体重も26kg増えており、良化途中の状態だった。それを考えると、逃げて勝ち馬から0秒4差に粘った走りは評価できる。何より、すばるSの内容がすばらしく、かなりの成長を感じさせているので、相手は一気に強化するが成長力と勢いで通用しそうだ。

 血統を見てみよう。父サウスヴィグラスは、GⅠJBCスプリント(大井/ダート1190m)など、ダート1000~1400mでの重賞を8勝した名スプリンターだった。さらに種牡馬となってからは、7回にわたり地方競馬のリーディングサイアーに輝いた。自身も6歳時に根岸Sを勝利しているため、テイエムサウスダンが勝てば"父仔制覇"となる。産駒のこのレースへの出走は2走と少ないが、昨年に9番人気だったスマートアヴァロンが3着に入っており、相性はいいようだ。