関屋記念は例年と異なる様相。穴党記者は驚愕の穴馬4頭を推す (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 大西記者ももう1頭、オススメしたい馬がいるという。GIII中山牝馬S(3月14日/中山・芝1800m)からおよそ5カ月の休養を経て挑む、メイショウグロッケ(牝6歳)だ。

「前走の中山牝馬Sでは14着と大敗を喫しましたが、全5勝はすべてワンターンのコースで挙げたもので、コーナー4つの中山・芝1800mは合わなかった、と見ています。2走前のGIII京都牝馬S(2月22日/京都・芝1400m)では、のちにGIヴィクトリアマイルで2着となったサウンドキアラの3着に入っていますし、今は1400m~1600mくらいの距離のほうが力を発揮できそうな気がします。

 休み明けになりますが、丹念に乗り込まれており、仕上がりに不安はありません。昨秋の2勝クラス・柏崎特別(新潟・芝1600m)を圧勝した時も、約5カ月半ぶりの実戦でしたからね。気性的にも久々を苦にするタイプではありません。

 新潟コースも、3戦3勝と相性は抜群。昨秋からの充実ぶりは顕著で、6歳夏となった今が、心身ともに一番と言える状態です。牡馬相手でも、この条件ならひけを取ることはないでしょう」

 一昨年の覇者プリモシーン(牝5歳)が人気を集めそうだが、曲者ぞろいのメンバー構成で、馬場や展開次第では思わぬ馬の台頭が十分に考えられる。とすれば、ここに名前が挙がった4頭が、かつてない波乱を起こしたとしても不思議ではない。

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