姉は米GI馬。弟は5億円馬。
話題のサトノスカイターフが目指す場所 (2ページ目)
そんな輝かしい実績を持つ姉がいるからこそ、シーヴの子への期待は自然と膨らんでいる。しかもシーヴの2019は、セレクトセールでは今年の1歳セクションでの上場が最後となったディープインパクト産駒である。歴代最高額で取引されたのも頷ける。
そして、サトノスカイターフも同じく、ディープインパクト産駒である。まさに超一級品の血統馬ゆえ、早くから注目を集めてきた。
現在、サトノスカイターフは放牧中だが、6月に一度入厩し、ゲート試験にはすでに合格している。関西競馬専門紙のトラックマンが、当時の様子について厩舎スタッフから話を聞いた。
「サトノスカイターフは、まだゲート試験を受けただけの段階。それでも、その際の『動きはよかった』とスタッフは話しています。馬体も決して大きなタイプではないようですが、『キレイな馬体をしており、キャンターも力強かった』とのこと。厩舎スタッフの評価は、総じて高い印象を受けました」
また、距離適性についても、現時点での見解をスタッフが語ってくれたという。トラックマンが続ける。
「スタッフによれば、サトノスカイターフは気性が前向きなタイプで、『現状はスピードが勝ったタイプ』とのこと。距離は『1600mくらいがベストかもしれない』という話でした。とはいえ、これだけの血統馬なので、当然クラシックも意識。3歳までは『そこが目標になってくる』と言っていました」
アメリカのGI馬を姉に持つサトノスカイターフ。セレクトセールでは、弟たちが話題を集めたが、競走馬として先に脚光を浴びるのは、間違いなくこの馬だろう。デビューの日が来るのが待ち遠しい。
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