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ラッキーライラックの弟グランメテオール。
陣営はどう評価しているか

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第7回:グランメテオール

 今年4月に行なわれたGI大阪杯(4月5日/阪神・芝2000m)を制したのは、ラッキーライラック(牝5歳/父オルフェーヴル)だった。強豪牡馬を蹴散らして、3つ目のGIタイトルを手にした。

 そのラッキーライラックの半弟となる2歳馬がまもなくデビューを迎える。栗東トレセンの松永幹夫厩舎に所属するグランメテオール(牡2歳/父ダイワメジャー)である。

ラッキーライラックの半弟、グランメテオールラッキーライラックの半弟、グランメテオール 姉のラッキーライラックも松永厩舎に所属し、2017年8月にデビュー。その初陣を飾ると、続くGIIIアルテミスS(東京・芝1600m)も難なく勝利した。その勢いに乗って、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)も制覇。デビュー3連勝を決めて、2歳女王に輝いた。

 3歳になっても、GIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)を完勝。牝馬クラシックの最有力候補に躍り出た。しかしその大舞台では、のちに牝馬三冠を達成するアーモンドアイの後塵を拝すことになる。GI桜花賞(阪神・芝1600m)が2着、GIオークス(東京・芝2400m)は3着に終わった。

 結局、牝馬三冠の最終戦、GI秋華賞(京都・芝2000m)も9着と惨敗。巷では「早熟か」という声も囁かれたが、彼女は古馬になって、鮮やかな復活を果たす。

 4歳秋にGIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)で、2つ目の栄冠を獲得。次走の海外GI香港ヴァース(香港・芝2400m)でも2着と奮闘すると、冒頭で記したように、好メンバーが集った大阪杯で見事な戴冠を遂げた。

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