2020.07.11

七夕賞はコース適性と好調度を重視。
血統的にも向いている2頭で勝負

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 7月12日、福島競馬場ではハンデ戦のGⅢ七夕賞(芝2000m)が行なわれる。

福島の芝コースで4勝を挙げているヴァンケドミンゴ 7月5日に福島芝1800mで行なわれたGⅢラジオNIKKEI賞は、単勝20.2倍の8番人気バビットが優勝。同馬は福島で勝利がある馬で、あらためて福島の重賞におけるコース適性の重要さが証明された。

 また、同馬は前走で勝利していたこともポイント。2着のパンサラッサも、福島初出走だったものの、前走を2馬身半差で快勝していた。夏のハンデ戦は「コース適性」と「好調度(上昇度)」が大きなポイントになる。

 今回の七夕賞に出走する16頭のうち、福島で勝利があるのはアウトライアーズ、ヴァンケドミンゴ、ウインイクシード、オセアグレイト、クレッシェンドラヴ、パッシングスルー、マイネルサーパス、レッドローゼスの8頭。この中で前走勝利、またはオープン以上で3着以内に入っている馬はヴァンケドミンゴ、ウインイクシード、マイネルサーパスの3頭だ。

 この中でもっとも魅力的なのはヴァンケドミンゴ(牡4歳/栗東・藤岡健一厩舎)だ。

 なにせ福島の芝では4戦4勝と、全勝利を福島で挙げている。2馬身差で勝利した前走のエールS(福島/芝2000m)は、やや遅れぎみのスタートも、強気な早めのスパートで外を回り、あっさりと抜け出す完勝だった。昨年はGⅠ菊花賞(京都/芝3000m)などに出走(17着)したものの、重賞での好走例はない。しかし充実一途の4歳馬だけに、この時期の成長力にも期待できる。

 血統的にもコース適性は十分だ。父ルーラーシップ産駒は、福島/芝2000mで51戦9勝・2着4回で勝率17.6%、連対率25.4%と高い数字を残している。さらに、今年のGⅢ福島牝馬S(福島/芝1800m)を勝ったフェアリーポルカとは、父ルーラーシップのみならず、母の父アグネスタキオンも同じ配合だ。

 全兄には皐月賞2着のサンリヴァル、いとこにGⅡオールカマーなど重賞2勝のヴェルデグリーンがいて、祖母ウメノファイバーもGⅠオークス馬という良血でもあり、その素質開花に期待したい。