七夕賞はコース適性と好調度を重視。血統的にも向いている2頭で勝負 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 もう1頭挙げるとすれば、ウインイクシード(牡6歳/美浦・鈴木伸尋厩舎)だろう。

 この馬も福島で勝ち鞍があり、3戦1勝だが、勝った栗子特別(500万下、芝2000m)で4馬身差の圧勝、重賞のGⅢ福島記念(芝2000m)で4着、そして前走のL福島民報杯(芝2000m)で3着と非常に中身が濃い。6歳となるが、今年のGⅢ中山金杯(中山/芝2000m)で2着に入るなど頭角を現した遅咲きで、得意の福島ならさらに上を目指せるだろう。

 父マンハッタンカフェ産駒は重賞勝ちこそないものの、福島で行なわれた重賞はマンハッタンスカイが2008年GⅢ福島記念(芝2000m)、アロマカフェが2010年GⅢラジオNIKKEI賞(芝1800m)、メイショウテッコンが2018年GⅢラジオNIKKEI賞(芝1800m)と3勝している。

 また、母イクスキューズはGⅢクイーンCの勝ち馬で、福島の2歳新馬戦(芝1800m)では7馬身差で圧勝した馬だ。ウインイクシードは血統的にこのコースに向いていると言えるだろう。

 以上、今年の七夕賞はコース実績があり調子が上向きで、血統的にもこのコース向きなヴァンケドミンゴ、ウインイクシードの2頭を狙ってみたい。

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