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桜花賞、オークスで勝つ馬がわかる。
安藤勝己選定の「3歳牝馬番付」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


横綱:デアリングタクト(牝3歳)
(父エピファネイア/戦績:2戦2勝)

 トライアルの上位組を差し置いて、この馬が横綱。まだキャリア2戦だが、その2戦とも、実に勝ちっぷりがよかった。

 とくに強調したいのは、終(しま)いの脚。2戦で見せた最後の直線での脚は、荒削りだけど、その分、豪快で迫力があった。そこは、父エピファネイア譲りなんだと思う。

 前走のエルフィンS(2月8日/京都・芝1600m)では、馬場が悪いなか、1分33秒6という勝ちタイムを記録。時計も優秀だ。

 この先、終いの脚にさらに磨きがかかれば、『どこまで強くなるんだろう』といった、競走馬としての奥行きも感じる。もちろん、距離にも不安がないから、桜花賞を勝てば、続くGIオークス(5月24日/東京・芝2400m)も楽しみ。個人的には、二冠もいけると見込んでいる。

 唯一の懸念は、父エピファネイアは豪快に勝つ一方で、取りこぼしもある、というタイプだったこと。そうした血が引き継がれて、本番で出ないか、少しだけ心配している。

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