桜花賞、オークスで勝つ馬がわかる。
安藤勝己選定の「3歳牝馬番付」 (4ページ目)
小結:リアアメリア(牝3歳)
(父ディープインパクト/戦績:3戦2勝、着外1回)
阪神JFでは、断然の1番人気で6着に終わった。その後、1回も使うことなく、桜花賞にはぶっつけで臨むことなる。とすれば、当然人気は落ちると思うが、一発あるとすれば、この馬だ。
結局、この馬は敏感すぎるのだと思う。よって、GIIIアルテミスS(10月26日/東京・芝1600m)の時のようにうまく折り合えたら、最後にすごい脚を使う。あの時の上がりタイムは、33秒0だからね。能力の高さは相当なもの。
でも反対に、阪神JFの時のように流れに乗れず、自分のリズムで走れないと、あれ? と思うような負け方をしてしまう。
この馬の場合、好走の条件は、道中でタメが利くかどうか。うまくタメることができて、気分よく走れば"単"もある。そういうレベルの馬だと思うよ。
前頭筆頭:ミヤマザクラ(牝3歳)
(父ディープインパクト/戦績:4戦2勝、2着1回、着外1回)
ひと言で言って、渋い馬。使われつつ、コンスタントに走っている。勝ったGIIIクイーンC(2月15日/東京・芝1600m)はメンバーに恵まれた印象があるけど、その前のGIII京都2歳S(11月23日/京都・芝2000m)は強かった。
粒ぞろいのメンバーがそろった牡馬相手に奮闘。皐月賞でも人気になりそうなマイラプソディの2着に入ったのは、大したもの。能力が高くなければ、ここまでは走れない。
どのレースを見ても、終いはしっかりしている。爆発力はないけど、代わりに、最後の脚は不発に終わらない堅実さがある。ゆえに、大きく崩れるタイプではない。桜花賞も、勝ち負けとなるとわからないが、掲示板は外さないと思う。
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このほかにも、人気になりそうな馬はいる。たとえば、チューリップ賞2着のクラヴァシュドール(牝3歳/父ハーツクライ)や、GIIIシンザン記念(1月12日/京都・芝1600m)を勝ったサンクテュエール(牝3歳/父ディープインパクト)だ。
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