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桜花賞、オークスで勝つ馬がわかる。
安藤勝己選定の「3歳牝馬番付」 (3ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

大関:マルターズディオサ(牝3歳)
(父キズナ/戦績:5戦3勝、2着2回)

 昨年末の阪神JFと前哨戦のチューリップ賞は、着順こそ違うが、1~3着は同じ顔ぶれとなった。その上位3頭は、素直にこの世代では実力上位と判断すべきだと思う。

 なかでも、チューリップ賞を勝ったマルターズディオサが最上位。どんなレースでも、必ず勝ち負けに持ち込める。デアリングタクトと違って、取りこぼす不安がないのは、大きな強みだ。

 とにかく、レースがうまいし、派手さはないけど、堅実。体調の変動も少なく、距離への不安がないのもいい。頭のいい馬なんだと思う。馬券の軸としての信頼度なら、この馬が一番だ。

 ということで、大関。チューリップ賞の勝ちタイム(1分33秒3)も、時計がかかる馬場だったことを考えれば、優秀。とはいえ、クラシックで頂点に立つ存在か? と問われるとどうか......。


関脇:レシステンシア(牝3歳)
(父ダイワメジャー/戦績:4戦3勝、3着1回)

 阪神JFのレシステンシアは強かった。2歳馬がマイル戦で1分32秒台なんて、なかなか出せる時計じゃない。2着を5馬身もぶっちぎって、ポテンシャルは相当高いと思う。

 ところが、前走のチューリップ賞では、まさかの3着。現時点での弱点が露呈した感じだ。この馬は、阪神JFの時のようにハイペースで逃げたほうが強い。つまり、チューリップ賞の時のようにペースを落とすと、最後は瞬発力勝負になるから、この馬には向かない。

 とはいえ、チューリップ賞の負けで弱点がはっきりしたのは、この馬にとってはよかった。桜花賞では再び、瞬発力ではなく、スピードの持久力勝負に持ち込めれば、この馬が一番強いかもしれない。

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