波乱必至の中山牝馬S。コースと距離に
実績ありの4歳馬2頭で夢を見る

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 3月14日、中山競馬場でGⅢ中山牝馬S(芝1800m)が行なわれる。

 このレースは牝馬限定のハンデ戦。ハンデ戦と言えば荒れるのがお決まりだが、このレースも例に漏れず波乱の傾向がある。過去10年での1番人気馬の勝利は、2014年フーラブライドのわずか1頭。1番人気馬が馬券に絡んだのも、そのレースを含めて4回という数字が残っている。
紫苑Sで2着に入ったフェアリーポルカ紫苑Sで2着に入ったフェアリーポルカ 最も波乱となったのが、阪神競馬場で行なわれた2011年。10番人気だったレディアルバローザが1着、14番人気フミノイマージンが2着、13番人気コスモネモシンが3着という決着で、3連単の配当がなんと244万6260円になる大波乱だった。

 そんな波乱必至のレースで、筆者が狙いたいのはフェアリーポルカ(牝4歳/栗東・西村真幸厩舎)だ。

 同馬はこれまで重賞勝ちこそないが、昨年のGⅡフローラS(東京/芝2000m)で勝ち馬から0秒1差の5着、GⅢ紫苑S(中山/芝2000m)で勝ち馬とタイム差なしの2着、前走のGⅢ愛知杯(小倉/芝2000m)で勝ち馬から0秒2差の4着と、GⅡ以下では常に僅差の好走を続けている。

 なかでも、今回と同じ中山コースで行なわれた紫苑Sはゴール直前まで先頭に立つなど、ハナ差の大接戦で勝ちに等しい内容だった。また、フローラSは8枠18番、愛知杯は7枠14番と、ほかの2レースは外枠が災いしてロスが多い競馬になったが、枠順がもう少しよければより際どいレースになっていたはずだ。今回で1800m戦は2戦目となるが、昨年の君子蘭賞(阪神/芝1800m)を勝利しているため、距離も適性があると言える。

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