2020.03.07

弥生賞で一発狙うなら、
底が割れている馬より新馬勝ち馬に魅力あり

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 皐月賞トライアルのGII弥生賞(中山・芝2000m)が3月8日に行なわれます。いよいよここから、4月19日に行なわれる牡馬クラシック第1弾、GI皐月賞(中山・芝2000m)への勢力図が徐々に固まっていきます。

 現状では、年末のGIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)を制して、皐月賞への直行を表明しているコントレイルが一歩リード。これに続くのは、GI朝日杯フューチュリティS(12月15日/阪神・芝1600m)を勝って、先日皐月賞直行が発表されたサリオスでしょうか。距離さえ持てば、コントレイルにとっては強力な対抗馬となり得ます。

 ただ、今年の3歳牡馬は、それ以外が手薄な印象があります。というのも、今年に入ってからの重賞で、意外な結果が続いているからです。

 GIIIきさらぎ賞(2月9日/京都・芝1800m)ではアルジャンナが、GIII共同通信杯(2月16日/東京。芝1800m)ではマイラプソディが、ともに単勝1番台の人気に応えられずに敗戦。年明けのGIII京成杯(1月19日/中山・芝2000m)でも、人気薄のクリスタルブラックが勝利し、2着に入ったのは牝馬のスカイグルーヴでした。

 おかげで、"打倒・コントレイル"という点においては、サリオス以外に面白味のある存在が出てきていない、というのが正直なところ。それだけに、今週の弥生賞をはじめ、若葉S(3月21日/阪神・芝2000m)、GIIスプリングS(3月22日/中山・芝1800m)、GIII毎日杯(3月28日/阪神・芝1800m)といった、今後のトライアルおよび前哨戦から楽しみな存在が出てくることを期待したいと思っています。

 まずは、弥生賞。今年からディープインパクトの功績を称えて、「ディープインパクト記念」という冠名がつきました。そんな事情から、ディープインパクト産駒のサトノフラッグ(牡3歳)が、武豊騎手が騎乗することもあって、人気を集める1頭になりそうですね。

 それはさておき、今年の出走予定は11頭。少頭数の争いで、ホープフルSでコントレイルに敗れた馬たちが中心、といったメンバー構成です。その分、ここから皐月賞へ向かう馬は、相当な成長ぶり、パフォーマンスを披露できなければ、本番で上位人気を得るまでには至らないでしょう。

 ともあれ、個人的にはホープフルS3着のワーケア(牡3歳)に注目しています。